白斑

正式名称は尋常性白斑じんじょうせいはくはんといいます。皮膚に分布するメラノサイトと呼ばれる色素（メラニン）を作る細胞が何らかの原因で減少し、なくなってしまう病気です。徐々に皮膚の色が白く抜けていくことから、昔は「白なまず」と呼ばれていました。皮膚の一部のみが白くなるタイプ、全身のさまざまな部位が白くなるタイプなど範囲は多様です。甲状腺の病気や膠原病(こうげんびょう)などが合併している場合があるので、当院では治療開始前に採血を行っています。
治療はステロイドやタクロリムス、活性型ビタミンD３の外用、紫外線治療などを行います。なかなか治りにくい病気ですが、当院では定期的に写真撮影を行って白い部分を比較することで効果を判定し、ベストな治療を選択するよう心がけています。